50代でも矯正治療は必要?メリットとデメリットについて

   

こんにちは、代々木の矯正歯科、代々木クリスタル歯科医院です。

矯正治療というと、子供の時にやるもの、というイメージをお持ちの方も多くいらっしゃるかもしれません。
ですが矯正治療は何歳からでも行うことができます。

50代以上の方であっても、歯並びを整えることでかみ合わせが改善し、しっかりと噛めるようになったり、口元が引き締まって若返ったような顔つきになることもあります。
しかしながら、50代以上で矯正を始めることの注意点もありますので、この記事では50代以上の方の矯正治療ついて詳しく説明します。

 

近年、50代以上で矯正治療を受ける患者さんが増えています

日本矯正歯科医会の調査によると、2008年から2018年までの10年間で、中高年期に矯正歯科治療を受ける人が増加傾向にあるといったデータが発表されました。
矯正歯科治療を受ける成人の割合は、2008年からの10年間で2倍近くにまで増えていますが、中でも特に女性の場合、20代と並んで増加率が高くなっているのが50代だったとのことです。

近年では、取り外しのできるマウスピース矯正や、表側からは見えない裏側矯正など、生活や仕事に支障をきたさずに治療ができる方法も増えてきたのもその要因にあるのではと思います。
当院でも、50代以上で矯正を開始される患者さまが増えております。

 

なぜ50代以上で矯正治療が必要なのか?

20代・30代では歯並びや噛み合わせに問題がなかった方であっても、50代以降になると、さまざまな要因で歯並びや噛み合わせに問題が生じてくることもあります。
その要因としては主に下記のようなものが挙げられます。

加齢による歯の摩耗

通常、加齢とともに歯は徐々に摩耗します。
歯の摩耗が進行すると噛み合わせの高さが変わり、咬む力が一部の歯に集中するため、歯並びが悪化することがあります。
特に食いしばりや歯ぎしりの癖のある方は歯のすり減りも激しい傾向があるため、加齢により歯並びや噛み合わせが悪化するリスクが高まります。

歯が抜けたまま放置している

歯を抜けたまま放置すると、歯の抜けた分のスペースに隣の歯が倒れ込み、他の歯に噛む力が集中することになります。
咬み合わせが安定しない状態ですと、時間の経過とともに歯並びが乱れ、顎にも負担がかかり、顎関節症を引き起こしてしまうリスクもあります。

詰め物や被せものの数が多い

過去の虫歯治療で多くの詰め物や被せものが施されている場合、定期的な咬み合わせの調整が必要です。
調整が不足していると、咬み合わせが徐々に変わり、一部の歯の噛む力が強くなるなど、歯並びの悪化を引き起こす原因となります。

歯並びや噛み合わせに問題が生じると、見た目の美しさはもちろん、全身の健康にも支障が生じることもありますので、健康的でアクティブなシニアライフを迎えるための準備としても、50代からの矯正治療は有効な手段であると言えます。

 

50代以上で矯正治療を行うメリット

見た目が美しくなり、若返ったような顔立ちになる

矯正治療のメリットとして最も大きいのは、やはり見た目の改善でしょう。
キレイな歯並びは相手の方にも清潔感や良い印象を与えることが出来ますし、美しい笑顔を取り戻すことは自己評価にも大きな影響を与えます。
また、矯正治療により噛み合わせを改善することで、お口周りの筋肉のバランスが整うため、口元も自然と引き締待ってきます。
ほうれい線や頬のたるみが解消されることで表情が豊かになり、若返ったような顔立ちになることもあります。

 

歯の寿命が伸び、全身の健康の維持・向上につながる

噛み合わせが悪く一部の歯に負担が掛かり続けると、歯周病が重症化するリスクや、過度な噛み合わせの力によって歯が割れてしまう歯根破折を引き起こすリスクが高まります。
また歯並びが悪いと、どうしてもブラッシングしにくい部分が出てしまうため、汚れがたまって歯周病やむし歯になる リスクも高まり、結果として歯の寿命も短くなってしまいます。
矯正治療により歯並びや噛み合わせを改善することで、歯の寿命を延ばすことが期待できるため、結果として全身の健康の維持・向上にもつながります。

歯の寿命を延ばすことによる全身の健康への貢献

1. 適切な栄養の摂取
全身の健康維持のためには適切な栄養を摂取することが不可欠です。
多くの歯を失って食事をしっかり噛めない状態にある場合、食事の摂取が制約されたり、栄養素の吸収が不十分になる可能性があり、それが全身の健康に影響を及ぼします。
健康な歯は適切な咀嚼を可能にし、栄養の吸収を助け、全身の健康への貢献が期待できます。

2. 脳の活性化と肥満防止
噛む行為は、脳の活性化に大きな影響を与えます。
噛むことによって、咀嚼筋や顔面の筋肉が刺激され、これが脳に信号を送ります。この刺激は、脳の血流を増加させ、脳の機能を改善すると考えられています。
また、よく噛むことは、肥満の予防にも貢献します。
噛むことによって、食事の摂取量が調整され、満腹感が得られやすくなります。また、よく噛んだ食事は、消化と栄養の吸収を促進し、食事後の血糖値の急上昇を防ぐ助けになります。

3. ストレスの軽減
噛むという行為は、ストレスの軽減にも役立ちます。
ストレス時には、噛むことによってリラックスホルモンであるセロトニンの分泌が促進され、気分が安定します。
このため、よく噛める環境を整えることはストレス解消の手助けとなり、脳の健康をサポートします。

 

50代以上で矯正治療を行うデメリット

歯が動きにくいので、時間がかかる

矯正治療は、歯周組織の吸収や再生といった代謝機能を利用して歯を動かします。
50代になると、若い人に比べて顎の骨も硬くなり、代謝機能も落ちてきてしまいますので、歯が動きにくく、治療期間が長くなる傾向があります。
若い人たちと同じペースで治療を行おうとすると痛みが強く出てしまうこともあるため、顎の状態に合わせて少しずつ歯を動かしていく配慮が必要になります。
また、歳を重ねてからの矯正治療は若い人の矯正と比較し、後戻りしやすい傾向にあるため、保定期間が長くなる可能性もあります。

 

歯周病や歯根吸収のリスクが高い

歯周病の方が矯正治療により歯に力をかけてしまうと、歯周病の症状の悪化を招く可能性があります。
そのため、歯周病の方は矯正治療の前に歯周病治療を行い、症状を改善してから治療をスタートさせる必要があります。
また、矯正治療には歯根吸収のリスクも伴います。
子どものうちは顎の骨は柔らかいため弱い力でも動きますが、年齢が上がるにつれて顎の骨が硬くなるため、その分かける力が強くなり、歯根吸収のリスクが上がってしまいます。

 

まとめ

50代の成人にとっても歯科矯正治療は有効であり、美しい笑顔と歯の健康を追求する手段として重要です。
矯正治療にはメリットとデメリットがあり、治療法の選択肢もさまざまですが、重要なのは、個々の状況に合った治療プランを歯科医と協力して検討することです。
当院では、お子さまはもちろん、50代以上の方に対しても歯並びの無料相談を実施しておりますので、まずは一度ご相談にいらしてください。

 



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