矯正治療中にデンタルフロスを使う方法は?矯正中のケア方法を解説
2025/04/20

こんにちは、代々木駅前の矯正歯科、代々木クリスタル歯科医院です。
矯正治療は歯並びとかみ合わせのバランスを整え、口周りの見た目と機能性を向上させることを目的とした治療法です。
しかし、数年にわたり矯正器具を装着することで、日々のオーラルケアが難しくなり、虫歯や歯周病ができてしまうこともあります。
歯をきれいにするために矯正治療をしているのに、その過程で虫歯や歯周病ができてしまうのはとても残念なことです。
そのようなリスクを避けるための方法の一つが、日々のデンタルフロスの使用です。デンタルフロスを使用することで、矯正器具に隠れた場所や歯磨きだけでは取り除けない部分のケアが可能になり、口腔内の環境を整えやすくなります。
本日は、矯正治療中のデンタルフロスの具体的な使用法やそのメリット、使用時の注意点などを解説します。
デンタルフロスの種類
ホルダータイプ・ロールタイプ

デンタルフロスは、その形状によりホルダータイプとロールタイプの2種類に分かれます。
ホルダータイプのデンタルフロスは、フロスがホルダーに固定されているため持ちやすく、手が汚れるのを避けたいときや、お子さん、デンタルフロスを使用することに慣れていない方にとって使いやすいという利点があります。
しかし、矯正治療中の場合は、ホルダーの形状によっては細部にフロスを通しにくいのが欠点です。
ロールタイプのデンタルフロスは、長さを自由に調整できるため、矯正治療中の細かい箇所の清掃に向いています。
適度な長さに切った糸を指に巻き付け、ワイヤーと歯の隙間を狙ってしっかりと差し込むことができ、ホルダータイプよりも自由度が高いため、矯正治療中でも使いやすいという利点があります。
ワックスタイプ・ノンワックスタイプ
デンタルフロスは、糸にワックスがコーティングされているかどうかにより、ワックスタイプとノンワックスタイプの2種類に分けることもできます。
ワックスタイプとノンワックスタイプにはそれぞれの特徴がありますので、メリット・デメリットを理解し選択することで、より効率的に歯間の清掃を行いましょう。
ワックスタイプのデンタルフロスは表面にワックスがコーティングされているため、歯間に通しやすく、滑りやすいという特徴があります。歯間が狭い方や初心者に向いており、特に初めてデンタルフロスを使う際には、慣れない作業をすることの不便さを軽減してくれます。
ノンワックスタイプのフロスは、ワックスがついていない分、糸が汚れや歯垢を絡めとりやすく、歯間をよりしっかりと清掃できるという特徴があります。
より細かくプラークコントロールをしたいと考えている方はノンワックスタイプを選ぶといいでしょう。
ワックスがついていないことで糸がやわらかいため、ついつい力を入れすぎてしまう人にも向いています。
矯正中のデンタルフロスの使い方

矯正治療中にデンタルフロスを使用する場合、まずはワイヤーと歯の隙間にフロスを通し、スムーズに滑り込ませるために反対側を内側にやさしく引っ張ります。
スライドするように無理なく通すことで、歯ぐきを傷つけるリスクを軽減しましょう。
次に、デンタルフロスを歯の側面に沿わせ、上下左右に動かすことで、汚れを丁寧にかき出していきます。
片方の歯間をきれいにしたら、反対側も同様にフロスを滑らせることで、歯間の汚れをしっかりと落としていきましょう。
特に慣れないうちは、鏡を見ながら行うとうまくフロッシングすることができます。
デンタルフロスを使うタイミング

デンタルフロスは、毎食後に使用すればその分歯垢の蓄積を抑えることができますが、現実的には毎食後に使用するのは難しい場合も多いかと思います。
そのような場合は、一日一回、就寝前に行う歯磨きの前に使用するようにしましょう。
就寝前のフロス使用は、夜間の細菌の増殖を防ぎやすくしてくれます。
歯垢が歯石になるまでには24時間から48時間ほどかかるため、その意味でも一日に一回はフロスを使用するようにしましょう。
就寝前に汚れをしっかりと落とすことで、朝起きた際の口内の気持ち悪さや口臭なども軽減することができます。
デンタルフロスを使うメリット
デンタルフロスを使用することで、虫歯や歯周病を予防しやすくなります。
矯正中は、器具により従来のブラッシングだけでは汚れを取り除くことが難しい箇所が出てきます。
フロスを使用することで、歯ブラシでは届かない歯間に残る汚れを除去し、虫歯を未然に防ぎやすくなります。
さらに、口臭の改善も期待できます。
口臭の一因は、歯間に残った食べかすやそれに伴う細菌の繁殖です。デンタルフロスを用いてこれらの原因を除去することで、口臭を抑えることができます。
特に矯正器具を装着している間は、矯正器具と歯のすき間などに汚れが残ることで口臭が発生しやすくなるため、デンタルフロスで細かな部分まで清掃しておくことでそういったリスクを避けやすくなります。
デンタルフロスを使う際の注意点
デンタルフロスを使用する際にはいくつかの注意点があります。
まず、使用時は歯ぐきを傷つけないように注意しましょう。フロスを引っ張る際に力を入れすぎると、歯ぐきに傷がつくことがあります。
優しい力加減でフロスを操作し、丁寧に扱うことが大切です。
また、一度使用したフロスは再利用しないようにしましょう。
たとえ使用後に洗っていたとしても、使用済みのフロスを再利用すると細菌を歯間に広げてしまう可能性があります。
一度使ったフロスは捨てて毎回新しいフロスを使用することで、歯間を清潔に保つことができるようになります。
まとめ

歯並びを美しく健康に保つための矯正治療の最中に、虫歯や歯周病ができてしまうのは誰もが避けたいことかと思います。
デンタルフロスの使用は、そのようなリスクを避け、口内の健康を維持することにつながります。
自分に合ったフロス選びと正しい使い方をマスターすることで、矯正治療中の口内環境を健康に保ちましょう。
日々の歯磨きの前にデンタルフロスでのケアというひと手間を加えることで、矯正治療が終わった際に見た目だけでなく機能的にも整った歯並びを手に入れることができるでしょう。
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