矯正治療でほうれい線は濃くなる?薄くなる?矯正治療との関係性を解説
2024/08/20
こんにちは、代々木駅前の歯医者、代々木クリスタル歯科医院です。
「矯正治療をするとほうれい線が濃くなる」または「矯正治療をしたらほうれい線が薄くなった」といった声を聞いたことがあるでしょうか?
そのような声を耳にすると矯正治療を始めるかどうか悩んでしまう方もいるかもしれません。
結論から説明すると、矯正治療がほうれい線に直接影響を与えることはありません。
では、どのような原因で矯正治療後に「ほうれい線が濃くなった」「ほうれい線が薄くなった」と感じるのでしょうか。
ほうれい線が目立つようになる原因や矯正治療とほうれい線の関係性を解説します。
ほうれい線とは
ほうれい線は、口角と鼻とをつなぐ溝のことです。
医学的には鼻唇溝(びしんこう)といい、笑った時に八の字型に現れます。
加齢などで目立つようになると見た目を気にする方が増えるため、ほうれい線を目立たなくさせるための施術を取り扱っている美容皮膚科も多くあります。
ほうれい線が目立つようになる原因
表情筋の衰え
表情筋は、顔の内側にある筋肉です。
口はもちろん、頬や鼻、目、眉など、顔を動かす役割を担っています。
この表情筋が年を重ねて衰えてくることで、頬の皮膚が下がり、ほうれい線のしわを濃くしてしまいます。
肌の乾燥・たるみ
肌の乾燥は、皮膚のバリア機能低下やハリを保つ成分の不足につながるリスクがあり、しわの要因にもなります。
また、加齢によりコラーゲンやエラスチンといった成分の生成機能が低下することも、肌の弾力が少なくなりほうれい線を目立たせる原因となっています。
矯正治療でほうれい線が目立つようになったと感じる原因
八重歯の矯正治療をした場合
矯正治療が直接的にほうれい線に影響を与えることは基本的にはありませんが、八重歯の矯正治療をした場合にほうれい線が目立つようになったと感じることがあります。
これは、歯の並びから飛び出ていた八重歯が正しい位置に整えられたことで、八重歯で引っ張られていた皮膚が元の位置に戻ったためです。
しかし、当然ではありますが八重歯を治療したからといってすべての方のほうれい線が目立つようになるわけではありません。
矯正治療前に横顔の印象などを細かくシミュレーションすれば基本的には起こりづらいと考えていいでしょう。
出っ歯の矯正治療をした場合
前歯が前方に突出している、いわゆる「出っ歯」と呼ばれる歯並びの場合、歯が皮膚を前方に引っ張っているために、ほうれい線が目立ちづらくなっていることがあります。
そのため、矯正治療で出っ歯を改善したことで皮膚がもともとの位置に戻り、ほうれい線が目立つようになることがあります。
反対に、出っ歯によって口元と頬の境目が目立っていた方が、矯正治療をすることで目立たなくなるという例もあります。
抜歯をした場合
矯正治療では、歯をきれいに並べるスペースを作るために抜歯をすることがあります。
それにより、口元が内側に後退し、余った皮膚がほうれい線を濃く見せてしまうことがあります。
ただし、抜歯をしたからといって必ずしもほうれい線が目立つようになるわけではありません。
また、口元の突出感やバランスの悪さが改善されることで口元全体のバランスも改善され、ほうれい線が気にならなくなるケースもあります。
表情筋の衰え
矯正治療では、ブラケットやワイヤー、マウスピースといった装置を年単位でつけておく必要があります。
その期間中は、しゃべりにくさや食事のしづらさ、口元の見た目などを気にして、お口を大きく動かす機会が減るという方もいらっしゃいます。
その結果、表情筋を使う機会が減り、しわやたるみを感じるようになることがあります。
矯正治療でほうれい線が薄くなったと感じる原因
表情筋が正しく使われるようになった
「矯正治療中に口元をあまり動かさないことで表情筋が衰えた」例を前述しましたが、その反対に矯正治療をしたことで表情筋が鍛えられる場合もあります。
これは、かみ合わせや歯並びを整えたことで、それまで使われていなかった筋肉が正しく使われるようになるためです。
その結果、ほうれい線の目立ちにくさにつながることがあります。
左右のバランスが良くなった
かみ合わせの悪さから片側の歯だけで物をかむ癖などがあった場合に、左右どちらかのほうれい線が目立ってしまっているケースがあります。
矯正治療により左右差がなくなると、そのような癖がなくなって両方の咀嚼筋がバランスよく使われるようになり、ほうれい線が目立たなくなることがあります。
矯正治療でほうれい線に影響を与えないためのポイント
歯科医師とよくコミュニケーションをとる
歯科医師はかみ合わせや咀嚼機能、口元の印象などを中心に、顔全体のバランスを考えながら矯正治療のシミュレーションをします。
治療開始前にほうれい線が気になっていることを伝えておけば、その点も考慮した治療計画が立てやすくなります。
また、治療開始後にほうれい線が気になってきた場合も、正直に相談することが大切です。
ほうれい線が目立ちにくくなるような方法を考えてくれる可能性もありますし、矯正治療がほうれい線の原因ではないことがわかるかもしれません。
どちらの場合でも、しっかりとコミュニケーションをとれる歯科医師に治療を受けることが、悩みや不安を大きくさせないためには大切だといえます。
左右均等にかむ癖をつける
左右どちらかの歯だけで咀嚼する癖があると、ほうれい線やたるみなどの左右差が目立つようになってしまいます。
左右差があると、実際よりもしわやたるみが目立ってしまうことがあるので、左右均等にかむ癖をつけてバランスを改善しましょう。
保湿・紫外線対策をする
乾燥や紫外線は、肌の弾力低下やたるみ・しわにつながります。
季節を問わず保湿・紫外線対策をすることで、ほうれい線を目立たせない肌作りをしましょう。
エクササイズやマッサージをする
エクササイズやマッサージで表情筋を鍛えるのも、ほうれい線を目立たなくさせるための方法です。
口を閉じた状態で唇の内側を舌で円形になぞるエクササイズや、片側ずつ頬を膨らませるエクササイズなどが、ほうれい線改善のためのエクササイズとして知られています。
まとめ
矯正治療でほうれい線が濃くなる、または濃くなったように感じるということはあまりありませんが、これから矯正治療を受けようと思っている方や、矯正治療中で実際にそう感じている方にとっては心配の種になるかと思います。
心配になったときに気兼ねなく相談できる歯科医師を見つけ、不安や疑問のない状態で矯正治療を進めていっていただければと思います。
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