受け口(反対咬合)が引き起こす健康への影響を解説
2026/03/20
こんにちは、代々木駅前の矯正歯科、代々木クリスタル歯科医院です。
受け口(反対咬合)は、下の歯が上の歯よりも前に出ている状態です。
見た目の問題だけでなく、発音や食事、あごの関節にまで影響を与えることがあります。
今回は、受け口がもたらす健康上のリスクや原因、治療法について解説します。
受け口(反対咬合)とは
受け口は、反対咬合や下顎前突症とも呼ばれる噛み合わせの異常です。
正常な噛み合わせでは、上の前歯が下の前歯よりも少し前にあり、わずかに覆いかぶさるような状態です。
これに対し受け口は、下の前歯が上の前歯より前に出ています。
見た目にほとんど影響がない軽度のものから、顔立ちに明らかな変化が見られる重度のものまで、その程度には個人差があります。
受け口(反対咬合)が引き起こすリスク
発音・滑舌
受け口は下の歯が前方に出ているため、舌の動きが制限されて、発音が不明瞭になることがあります。
お子さんに受け口の症状がある場合は、言語発達の時期に正しい発音を習得しにくく、成長後も発音の癖として残ることがあります。
咀嚼
前歯は食べ物を噛み切る役割を、奥歯はすりつぶす役割を担っており、食べ物を効率よく噛み砕くためには、上下の歯が正しく噛み合っている必要があります。
しかし、受け口の状態ではこの機能分担がうまく行われません。
その結果、奥歯に過度な負担がかかり、負担の大きい歯が摩耗したり、歯周組織にダメージが蓄積したりすることがあります。
さらに、食べ物を十分に咀嚼できないまま飲み込むことで、消化器官に負担がかかり、消化不良や胃腸のトラブルを引き起こすおそれもあります。
口元の印象
受け口は、見た目の印象にも影響します。
下顎が前方に出ていることで、横顔のフェイスラインが突出して見え、自信の低下や人前で話すことへの抵抗感につながる場合があります。
特に、外見への意識が高まる思春期から青年期にかけては、コンプレックスを抱えやすくなる傾向があります。
口内環境
歯並びや噛み合わせに問題があると、歯ブラシが届きにくい箇所が生じます。
歯が重なり合っている部分や、噛み合わせのバランスが崩れている箇所は、食べかすや歯垢が溜まりやすく、歯磨きが難しくなることから、虫歯や歯周病のリスクが高まります。
さらに、噛み合わせの異常によって特定の歯に過度の力がかかることで、歯の摩耗やエナメル質の損傷が進行することがあります。
不適切な噛み合わせは唾液の流れにも影響を与え、口腔内の自浄作用が低下するため、細菌が繁殖しやすい環境になります。
これらが重なることで、口臭や歯ぐきの腫れ、出血などの症状が現れやすくなります。
顎関節症
受け口の状態では、下顎が本来あるべき位置よりも前方に位置しているため、顎関節に不自然な負担がかかり続けます。
この慢性的なストレスは、関節円板と呼ばれる関節内のクッションの役割を果たす組織にダメージを与えたり、あごを動かす筋肉に過度の緊張を強いたりすることで顎関節症のリスクを高めます。
受け口(反対咬合)の原因
遺伝的要因
あごの大きさや形は遺伝によって受け継がれることが多いため、両親や祖父母に骨格に起因する受け口の人がいる場合、子どもや孫にも同じ傾向がみられることがあります。
ただし、遺伝的な要素があっても必ず受け口になるわけではなく、成長や生活習慣などの環境要因によって症状の程度は異なります。
環境的要因
指しゃぶり、舌を前に出す癖、唇を噛む癖などが、受け口の原因となることもあります。
特に、舌で下の前歯を押す癖は、下顎の前方成長を促します。
また、口呼吸の習慣も、舌の位置が下がることで上顎の成長を妨げ、受け口の原因となることがあります。
受け口(反対咬合)の治療法
ワイヤー矯正
ワイヤー矯正は、受け口を含む不正咬合に広く用いられる矯正方法です。
歯の表面にブラケットを接着し、ワイヤーを通して歯に力をかけることで、少しずつ歯を動かします。
受け口の場合は、上の歯を前に、下の歯を後ろに移動させて噛み合わせを整えます。
ワイヤー矯正は多くの症例に対応でき、歯科医師が細かく調整できる点が特徴です。
長く行われている方法のため、仕上がりの予測もしやすい方法といえます。
一方で、装置が目立ちやすく、食事や歯磨きに注意が必要なこと、装着時に違和感や痛みが生じることがあるといったデメリットもあります。
近年では、歯の裏側に装置を付ける舌側矯正や、白や透明の素材など、見た目に配慮した方法も選べるようになっています。
マウスピース矯正
マウスピース矯正は、透明なマウスピース型の装置で歯を少しずつ動かしていく方法です。
治療計画に沿って作られたマウスピースを段階的に交換し、歯を動かします。
マウスピース矯正の利点は、装置が透明で目立ちにくいこと、食事や歯磨きのときに取り外せるため、口の中を清潔に保ちやすいことです。
金属を使わないため、金属アレルギーの心配もありません。
ただし、受け口の治療では、症状の程度や骨格の状態によっては適応できない場合があります。
特に骨格的なずれが大きい場合は、マウスピースだけでは改善が困難です。
また、1日20時間以上の装着が必要なため、自己管理が欠かせません。
治療を始める前に、歯科医師と十分に相談し、自分の症状や生活スタイルに合う方法かどうかを確認することが大切です。
外科矯正
外科矯正は、骨格のずれを根本から整える治療法です。
重度の骨格性の受け口で、歯の移動だけでは改善が難しい場合に適応されます。
治療は、まず術前矯正で歯並びを整え、その後に外科手術であごの位置や形を調整します。
手術後は、再度矯正治療を行って噛み合わせを細かく整えるという流れで進みます。
この方法は、通常の矯正では対応が難しいケースでもあごの位置関係を改善できる点が大きな利点です。
ただし、全身麻酔による手術と入院が必要になり、身体的な負担や回復期間を伴います。
まとめ
受け口は見た目だけでなく、発音や咀嚼、口腔内の健康、顎関節の動きにも影響を与えることがあります。
放置すると悪化したり、ほかのトラブルを招いたりすることもあるため、気になる症状がある場合には早めに歯科医院で診てもらうようにしましょう。
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