矯正器具を”目立たなく”させる方法とは?
2024/05/20
成人になってから矯正治療を始める方の目的として、大多数を占めているのが「見た目」を良くするためという事が挙げられるかと思います。 子供のころからのコンプレックスであった歯並びを治すために、自分でお金を出せるようになってやっと治療に踏み切ったという患者様も、少なくはないのではないのでしょうか。
当院へも、外見を気にして治療を開始される成人の患者様がいらっしゃいますが、そのような方はやはり、矯正装置が目立つのが気になる、という事をおっしゃる方も多いです。
確かに、昔の矯正のイメージでは、ギラギラ光った器具を歯に付けるので目立つ。というイメージがあるかもしれませんが、現在では器具の進化により、ほとんど目立たずに治療をすることも可能になりました。
器具が目立つのが嫌、という事で矯正治療をためらってる方もいらっしゃるのではと思いましたので、今回は、「目立たない矯正」についてご紹介したいと思います。
矯正器具を”目立たなく”させる方法
矯正器具を”目立たなく”させるためには、2通りのやり方がございます。
1 舌側矯正(裏側矯正)
2 マウスピース矯正
3 セラミック製のブラケット
4 ホワイトワイヤー
舌側矯正(裏側矯正)
通常、矯正の装置は歯の表側(唇側)に設置するのが一般的ですが、どうしても装置が見えないようにして欲しいなど特殊な事情がある場合には、歯の裏側(舌側)に装置をつける”舌側矯正(裏側矯正・リンガル矯正)”という方法で治療を行う事も出来ます。
舌側矯正のメリット
- 装置が見えないので、人に気づかれにくい
- 常に装置が唾液で洗浄されているため虫歯になりにくい
- 裏側から装置を付けるため、歯の表側のエナメル質へのダメージがない。
舌側矯正のデメリット
- 装置が舌側なので慣れるまで発音がしにくい
- 表側からの矯正よりも費用が高い
- 表側からの矯正よりも期間が長くかかる場合がある
- 上の前歯の裏側に付けた装置に下の歯が噛み込むため、噛みにくい
当院では、現在存在する数多くの舌側矯正治療法の中でも優れた方法の1つとして認められ、世界60か国以上で使用されているインコグニートを舌側矯正に採用しています。
インコグニートとは、患者さんの口腔内型採得した歯型をドイツに送り、光学3Dスキャナーでスキャンニングされた後、特別なソフトウェア(CAD/CAM)を用いて作られる完全オーダーメイドの装置です。
完全オーダーメイドであるため装着するまで5週間ほど要しますが、歯と接着する面が薄いので、むし歯になりにくく、また異物感や舌の不快感が軽減されるというメリットがあります。
さらに、装置の精度が高まり、短期間で計画的に歯が並び治療成績が向上します。
マウスピース矯正
マウスピース矯正とは、ワイヤーやブラケット等を使わずに、少しずつ形を変化させた透明なマウスピース型の矯正装置を装着することで歯を動かしていく矯正法です。
装置が透明なので、周囲の人にも気づかれずに歯並びを治す事ができるほか、簡単に取り外しが可能ですので食事の時は装置を外して好きな物を思い切り食べることができます。
マウスピース型の矯正装置のメリット
- 透明なマウスピースを付けているので目立ちにくい
- ワイヤーなどを使わないので、口腔内を傷つける心配もない
- 金属を使わないので金属アレルギーの方でも安心して治療が受けられる
- 取り外しが出来る歯磨きや食事、会話などに支障がなく、虫歯にもなりにくい
- 同じく取り外しが出来るのでホワイトニングなど、他の審美歯科治療と併用できる
マウスピース型の矯正装置のデメリット
- 長時間装置(1日17時間以上)をつけていなければ効果が薄い
- どの症例にでも適用できる訳では無い
- 装置を付けるのが面倒になってしまう
ひとことでマウスピース矯正と言っても、代表的なアソアライナーやインビザラインをはじめ、イークライナー、DENマウスピース、オペラグラス、アクアシステム、エシックス等、さまざまな種類がありますが、当院ではその中の「SmileTRU(スマイルトゥルー)」というシステムを採用しております。
マウスピース矯正装置はメーカーによって海外の工場で機械的に作られる場合もありますが、スマイルトゥルーのマウスピースは日本で歯科技工士が作成します。
セラミック製のブラケット
歯の表面に白や透明のセラミック製のブラケットを装着します。
歯の表面につけるので装置自体は見えますが、金属製に比べると、目立ちにくくなります。
金属アレルギーの方でも安心して装着できます。
金属ブラケットに比べ、費用がやや高額になり、強度がやや弱いというデメリットがあります。
セラミックブラケットのメリット
- 装置が目立たない
- あらゆる症例に対応が可能
- 金属アレルギーの方でも治療が可能
- マウスピース矯正や裏側矯正に比べて費用が安い
セラミックブラケットのデメリット
- 金属性の装置に比べて強度がやや落ちる
- マウスピース矯正に比べて食事や歯磨きがしづらい
当院で使用しているセラミック製マルチブラケット装置(クリスタラインブラケット)は、高い透明度を誇る透光性のセラミックブラケットで、歯の色となじむ自然な白さですので器具が目立ちません。
また、ブラケットがセラミックでできていますので、従来までのプラスチック製ブラケットに比べて色や汚れが付きにくくお手入れもしやすいという特徴もあります。
ホワイトワイヤー
ホワイトワイヤーとは、歯列矯正で使用するワイヤーに白いコーティングを施したものです。
従来のワイヤーは銀色の素材で作成されるものがほとんどであったため、ブラケットをセラミックなどの目立たない色のものに変えたとしても、ワイヤーが金属色なので目立ってしまうということもありました。
しかし、ホワイトワイヤーであれば歯になじむ白色のため、器具も目立たずより自然な印象をになります。
ホワイトワイヤーのメリット
- 矯正装置が目立たない
- あらゆる症例に対応が可能
- 金属アレルギーの方でも治療が可能
- マウスピース矯正や裏側矯正に比べて費用が安い
ホワイトワイヤーのデメリット
- コーティング塗装が剥げる場合がある
- コーティング塗装が剥げると、摩擦により治療効率が落ちることがある
医療法人社団大輝会 代々木クリスタル歯科医院:https://taikikai-ortho.jp
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